『無限と連続』の注釈書


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『無限と連続』(遠山啓 )を読んだのは高校生のときでした。よくわからないところが多く、かなりイラついたのを覚えています。「はしがき」をみると、読者として知的感受性の鋭い人を想定しているようです。つまり、私は対象外でした。

私の知的感受性はいまでも鈍いままですが、多少知識が増えたため、だいたいは理解できるようになっています。そこで、高校程度の数学はわかるけれど、この本がよく理解できない人を対象とした注釈書を作ってみました。

「意味がとれない」「理由がよくわからない」「つじつまが合わないように見える」など、数学的な部分に限定して補足説明を試みたものです。「鋭い感性で読み進めてほしいのに、くそまじめな解説をされたんじゃ台無しだ」と著者は怒るかもしれません。

第 1 章の注釈

第 2 章の注釈(前編)
第 2 章の注釈(後編)

第 3 章の注釈

第 4 章の注釈(前編)
第 4 章の注釈(後編)

免責事項みたいなことを断っておきます。

・ 数学の専門家ではないので解釈に誤りがあるかもしれません。

・ 高校程度の数学を十分に理解していることは仮定しました。しかし、教育関係者ではないため、いまどきの高校数学の範囲をよく知りません。少しずれているところがあるかもしれないです。

・ 集合に関する記号 「A⊂B,A∪B,A∩B,x∈A」 などはわかるものとして使っています。慣れていない人もいるかもしれませんが、すべて言葉で記述するのは面倒なのでやむを得ませんでした。

・ 第56刷(2007年)を使いました。1980年の改版以降でも刷数によってわずかな違いがあるようです。